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「10万円給付金」書類に思わぬ落とし穴

2020年5月29日 15:58
「10万円給付金」書類に思わぬ落とし穴

1人10万円の定額給付金。

郵送による申請でも、書類が分かりにくいなどの声が聞こえています。

こうした中、茨城県ではナイフを持った男が『給付金を早く持ってこい』と市の職員を脅したとして、逮捕される事件も起きています。

■定額給付金をめぐり事件も

「給付金の申請を5月21日にしたので、そろそろ入ってくるのかどうか」

1週間前、1人10万円の定額給付金の申請をしたという東京都・練馬区に住む男性。

もし振り込まれていたら、家族でちょっと高めのデリバリーをするのが夢です。

期待に胸を膨らませ、銀行へ。結果は…

「まだ振り込まれていませんでした」

徐々に申請書類は届いているようですが、街で話を聞くとバラつきがありました。

東京都・杉並区民「届きました。3~4日前かな」

東京都・調布市民「届いてないです」

東京都・江戸川区民「いつ届くのかなってずっと待ってます」

まだ申請書が届いてないという人もいる中、事件も起きています。

茨城県・古河市では28日、苦情の対応のため家を訪問した市の職員に対し、『給付金を早く持ってこい』などと、果物ナイフなどを持ち脅迫した男が逮捕されました。

男は容疑を否認しているということです。

■申請不備を防ぐため様々なアイデア

定額給付金の申請書類には「10万円を不要とする人だけが記入するチェックボックス」があり、誤ってチェックを入れてしまう人も。

また、本人確認書類を添付し忘れるケースもあるといいます。

こうした申請不備を防ぐため、独自のアイディアを凝らした自治体もあります。

東京都・多摩市は、申請書類の「要」にすでに丸がついていて、いらない場合は、斜線を引いた上、不要に丸をつける仕組みです。

福岡県・福島市は、不要な場合、わかりやすく「辞退」と書かなければいけません。

東京都・足立区も、独自の申請用紙を開発。

「希望」「不要」の2択を、目立つように先頭に配置しました。

足立区 特別定額給付金担当課 長門忠雄課長

「(給付の)希望欄につきまして、右側にあったものを名前の先頭に持ってきた工夫をしました。まずそこをチェックしなければいけないことを“直感的”に把握していただく意味で」

これまでに4万件の申請が来ていますが、チェックボックスの不備は、ほとんど見られないということです。

しかし、35万件あるという莫大な書類を、スタッフが土日も交代して対応しています。

足立区 特別定額給付金担当課 長門忠雄課長

「一日でも早く、区民の皆様方に給付金を届けられるよう頑張って参ります」

不備のない書類を書くことが、職員の作業の軽減につながっています。

2020年5月28日放送 『news every.』より

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