コロナの営業自粛と不漁で水産業に打撃
新型コロナウイルスの影響で休業していたレストランがテイクアウト中心の店として再スタート。その売りは乗せ放題の海鮮丼です。
■人気の「オリジナル海鮮丼」行き場を失っていた魚を活用
とれたての海鮮グルメが味わえる、神奈川県小田原市。漁港に近いレストラン「おさしみ天国 小田原海鮮ゴーゴー」は、新型コロナの影響で3か月半休業していましたが、新しく「オリジナル海鮮丼」をつくることができるサービスで再スタートを切りました。
並べられたネタは「アジ」や「キハダ」など、小田原漁港で仕入れた魚を中心におよそ25種類。丼のサイズは3種類あり、好きな海鮮ネタを蓋が閉められる量までのせることができます。
利用客「うれしいですね。お刺身とか大好きなので、子供もすごく喜んでいる」
客が具材をとる際に手袋の着用を求めるなど、感染防止策を徹底。またイートインコーナーには人数制限を設け、テイクアウトを中心に据えての営業再開です。この新サービスは、営業自粛で行き場を失っていた地元の魚を活用する狙いもあるといいます。
■アジに異変。漁獲量も減少
一方、漁の現場ではある異変が起きていました。
小田原魚市場・下村亮太さん「1ヶ月、2ヶ月とれる時期が遅れてたり(漁獲)量も少ないし、群れが小さいのかなって感じですね。平均的に魚体も小さいですし」
例年であれば、魚を入れた箱で地面が見えなくなるほどになるといいますが、6月22日もこの量に。漁獲量の減少について、小田原市は温暖化による水温の上昇や、黒潮の蛇行が考えられるといいますが、はっきりとした理由はわかっていません。
コロナ禍による需要低迷に加え、漁業不振というダブルパンチ。地元飲食店の支援なども後押しに、水産市場が活気づくことが期待されます。
2020年6月22日放送 『news every.』より