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テニス全米オープン 人数制限なしで開催へ

2021年6月18日 21:23
テニス全米オープン 人数制限なしで開催へ

ワクチン接種が進むにつれ、アメリカなどでは、少しずつ、日常が戻ってきています。テニス・全米オープンの主催者は8月30日から始まる大会について、観客の人数制限を設けずに開催すると発表しました。一方、フランスでは17日、スタジアムなど人が多く集まる場所を除き、屋外でのマスク着用義務が解除されました。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。

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■フランス

580万人以上が感染したフランス。(感染者 581万1461人 死者 11万0796人 米ジョンズ・ホプキンス大 18日午後5時)

フランス・パリ、17日。

記者
「パリのシャンゼリゼ通りですが、ところどころでマスクをつけていない人の姿が見られます。人通りも増え始め、以前の生活が徐々に戻りつつあります」

フランスでは人口の半分近くが1回目のワクチン接種を完了。感染状況の改善が予想より早く進んでいることから、17日、スタジアムなど人が多く集まる場所を除き、屋外でのマスク着用義務が解除されました。

フランスの人は…

「うれしいです、やっとです、まさに自由です」

中には、マスク姿の人もいます。

「マスクをつけるのが普通になっちゃって、つけない方が変な感じがします」

夜間の外出制限も予定より10日繰り上げ、20日から全面解除されます。

また、ディズニーランド・パリもおよそ7か月ぶりに再開。ロイター通信によりますと、マスク着用や距離の確保などの感染対策は引き続き徹底するということです。

■イタリア

420万人以上が感染したイタリア。(感染者 424万9755人 死者 12万7190人 米ジョンズ・ホプキンス大 18日午後5時)

17日、ローマ最大のテーマパークが再開。待ちかねた人々は走ってお目当てのアトラクションへ向かいます。

イタリアの新規感染者は2020年11月は4万人を超えましたが、17日、およそ1300人にまで減少しています。

■アメリカ

3300万人以上が感染したアメリカ。(感染者 3350万8906人 死者 60万0934人 米ジョンズ・ホプキンス大 18日午後5時)

記者
「テニスの四大大会、全米オープンの会場です。2年ぶりに観客が戻ってくる事になりました」

全米オープンの主催者は17日、8月30日から始まる大会は観客の人数制限を設けずに開催すると発表しました。

テニスファン
「ファンが再び試合を見に行けるのは素晴らしいことです」

2年ぶりの観客に、会場のグッズショップの期待も高まっています。

テニスショップの店員
「この瞬間を長い間、強く望んでいました。私たちの店にもより多くの人が来ると思います」

また、メジャーリーグ、ニューヨーク・ヤンキースの本拠地でも、18日の試合から収容人数の制限がなくなるなど、アメリカのスポーツイベントが本来の姿を取り戻しつつあります。

アメリカでは、国民の4割以上がワクチン接種を完了。今年1月には30万人を超えていた新規感染者数も、17日にはおよそ1万人まで減少しています。

■イギリス

一方、460万人以上が感染したイギリス。(感染者 461万6628人 死者 12万8209人 米ジョンズ・ホプキンス大 18日午後5時)

記者
「規制の緩和が進み、街もにぎわいを取り戻しているイギリスですが、いま感染者が再び急増しています」

イギリスの新規感染者数は1月に7万人に近づきましたが、その後、ワクチン接種が進み、5月には1600人台に。しかし、17日は1万人を超えたのです。

イギリスでは6割以上が少なくとも1回のワクチン接種を完了していますが、保健当局によりますと、インド型の変異ウイルスの予防効果は1回の接種では3割程度。政府は2回目の接種を急いでいます。

ただ、死者の数は依然として低い水準を保っていて、政府は感染が広がっていても、ワクチン接種を完了すれば重症化を防げると強調しています。

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世界では1億7700万人以上が感染し、およそ384万人が死亡。(感染者 1億7743万9911人 死者 384万2439人 米ジョンズ・ホプキンス大 18日午後5時)

少なくとも1回のワクチン接種を終えた割合は、カナダがおよそ66%、イスラエルがおよそ63%、全世界ではおよそ21%。日本はおよそ16%となっています。