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見えたらラッキー!「虹色の雲」正体は?

2020年6月26日 19:06
見えたらラッキー!「虹色の雲」正体は?

関東地方の上空を中心に幻想的な空間が広がりました。目撃が相次いだのは、7色に光る「虹色の雲」です。なぜ虹色に光ったのでしょうか?

上空に現れた色鮮やかな雲。赤や黄色、緑、青、それに紫など虹の7色のような色合いを帯びています。26日午前、神奈川県など関東南部で目撃情報が相次いだ「虹色の雲」。

横浜市で撮影した人は…。

撮影者「すごいきれいって感じで、赤と緑と青のオーロラみたいな。虹でもないし、いったい何だろうって感じでした」

たしかにアーチ状に見える虹とは違い、今回の「虹色の雲」は直線状に伸びています。その正体は何なのでしょうか…。

気象予報士、木原実さん「おそらく環水平アークと呼ばれるものです。太陽の光が空気中に浮いている氷の粒に当たって、それが屈折して7つの色に分かれて虹のように見える」

「環水平アーク」とは「氷の粒」でできた「薄い雲」によって太陽の光が屈折する現象です。太陽が高く昇る季節や時間帯にしか見られません。

26日に見えたワケは…?

気象予報士、木原実さん「関東のすぐ近くには梅雨前線や低気圧があり、上空には薄い雲ができやすい状況になっている。この薄い雲が水の粒でできていると環水平アークは見られないが、きょうは(薄い雲に)氷の粒がそろっているようなので見えた。見えた人はラッキーだと思います」

一般的に「虹」は太陽と反対側の空で見られますが、「環水平アーク」は、太陽と同じ方向に見える光学現象だということです。