“危険な暑さ”いつまで? 「夜間の熱中症」にも注意! 東北は再び大雨警戒
各地で体温超えの危険な暑さとなっています。また東北では大雨に引き続き警戒が必要です。暑さの原因やいつまで暑さが続くのか、また今後の雨の見通しなど、気象予報士の木原実さんに解説してもらいました。
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徐々に暑さに体が慣れてきたとはいえ、各地で本当に危険な暑さとなっています。
――この危険な暑さの原因はいったい何?
原因は気圧配置にあります。一時的に梅雨前線の活動は弱まっています。一方で、日本の南海上では太平洋高気圧が勢力を強めています。大陸からは、さらに上層にあるチベット高気圧が強まっており、このダブルの高気圧の影響で猛烈な暑さとなっているんです。
――この暑さ、いったいいつまで?
この暑さは18日(火)までがピークとなりそうです。東京は37℃予想と体温超えの厳しい暑さ。まだまだ熱中症に厳重な警戒が必要です。
その後は、危険な暑さは収まりそうですが、それでも30℃超えの日は続くので、油断せず暑さ対策をお願いします。
ここまで暑いと、日中の熱中症対策はしている方も多いとは思いますが、怖いのは「夜間の熱中症」なんです。これが油断できないんです。
最低気温を見てみると、夜から朝までに気温が25℃を下回らない熱帯夜の日(一歩手前の日も含む)が多く、夜でも決して涼しくはないんです。
夜間の熱中症の予防についておさえておきましょう。
まず、夜だからといって我慢せず、エアコンを使ってください。また、夜寝る前にコップ一杯のお水を飲むことも心がけてください。もし、のどが渇いて途中で目がさめた場合は、そのときに飲むのも効果的です。
そして、寝ている間に体調が悪くなった場合、自分では気付きにくいので、家族や同居人の体調の異変に気付いたときは、場合によっては救急車を呼ぶなどして、対応してください。
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そして、もう一つ忘れてはいけないのが、東北の大雨です。
こちらは、土の中に含まれている水分量を表したものです。特に先日、記録的な大雨となった秋田では17日(月)は小康状態だったのですが、それでも、これまでの大雨の影響で土の中には、まだ多くの水分が残っているんです。こういう状態のときは、少しの雨でも重大な災害に繋がりかねないので、油断せず引き続き警戒が必要なんです。
――沖縄、奄美地方以外の梅雨明けの発表はまだ。そうなると東北地方もこの先また、大雨になる可能性はある?
東北では18日(火)から、再び雨脚の強まる所がありそうです。東北地方では、この後も断続的に雨雲がかかり続けます。また、18日(火)は西日本や日本海側などで傘の出番。19日(水)になると、東北だけでなく北陸でも雨となりそうです。
予想される雨の量は、18日(火)夕方まで多い所で、東北で80ミリ、その後も断続的に雨は降り続く見込みです。
東北地方では、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があり、少ない雨量でも、土砂災害の危険度が高まりやすい地域があります。また、梅雨前線の南下に伴って東北地方では、18日(火)から20日(木)頃にかけて激しい雨が降り、再び大雨となる所があるでしょう。