フェースシールドで接客…“夜の街”の対策
「早く活気づいた街に戻ってほしい」――。
連日、新型コロナウイルスの新たな感染者が100人超えている東京。
感染経路の分からない人の割合も増えています。収束が見えない中で、悲鳴を上げる観光地や繁華街では……。
■悲鳴をあげる観光地
収束の見えない状況に、悲鳴をあげるのが都内の観光地。浅草の仲見世通りは、この人通りはまばらでした。
この場所で135年。老舗菓子店は、ある決断をしました。
菓子店店主「跡継ぎもいませんし。やめようと」
コロナで客が減ったのをきっかけに、店をたたむことにしたといいます。
菓子店店主「これからは『浅草』の仕事を一生懸命やっていきたい。店に入ったら、その中は安心していられるようなお店作りを色んな飲食のお店でもできるように知恵を絞っていきたい」
同じ課題は、上野のアメ横商店街でも。感染拡大前には多くの人が行き交っていましたが、今は静かな商店街に。
海産物店では収入が約8割減りました。
海産物店店長「たまに来る方がいるっていうレベルですかね」
アメ横の別の店でも・・・
菓子店店員「お客さんが(感染者が)連日増えていくことによって徐々に減っていくのがわかる。早く観光客に戻ってきてもらってアメ横が活気づいた街に戻ってほしいなと思います」
■「東京」外も“夜の街”感染対策
こうした中、政府が6日立ち上げたのは、これまでの専門家会議にかわる新たな会議『感染症対策分科会』。
イベントの開催における参加人数の制限について、感染防止策を講じた上で7月10日から予定通り、上限を5000人に緩和することなどで合意しました。
一方、さいたま市でも新たな動きが。集まったのは、大宮の繁華街の関係者たち。
大宮ではこれまで、2つのキャバクラでクラスターが発生し、これまでに関係者25人の感染が確認されています。そこで大宮の商店会は、感染予防策などについて勉強会を行いました。
感染者が出ていないパブ『ステージクラブトレビアン大宮』では、従業員がフェースシールドをつけ、客席やステージを消毒。キャストはフェースシールドをつけて接客しています。
パブのキャストたちは・・・
「お店のルールだからちゃんと守っています」
「つばが飛ばないようにマイカップを使ってる」
埼玉県の6日の感染者は16人。感染対策の徹底が求められています。
ステージクラブトレビアン大宮の代表「安心安全というものを定着させるしかないと思う」
鹿児島県では、12人の感染が確認されました。そのうちの8人はクラスターが発生したショーパブの関係者で、その店に関連した感染者は、あわせて92人に。県は接待を伴う飲食店に対し、9日から2週間休業要請を行うことを発表しました。
6日の全国の感染者は、170人を超えています。
2020年7月6日放送 『NEWS ZERO』より