普天間騒音訴訟 騒音差し止めの上告棄却
沖縄のアメリカ軍普天間基地の周辺住民らが、アメリカ軍機の騒音で健康被害を受けているとして、騒音差し止めなどを求めていた裁判で、最高裁は9日までに上告を退ける決定をしました。騒音差し止めを退けた二審の判決が確定しました。
この裁判は、沖縄のアメリカ軍普天間基地の周辺住民などおよそ3400人が、アメリカ軍機の騒音で健康に被害を受けているとして、国に対し損害賠償と騒音差し止めなどを求めていたものです。
二審の福岡高裁那覇支部は、損害賠償については認め、国に対し21億円あまりを賠償するよう命じる判決を言い渡し確定しました。
一方で、騒音差し止め請求などは退けたことを不服として原告のうち8人が上告していましたが、最高裁は9日までにこれを退ける決定をしました。「国はアメリカ軍機の運航を規制し、制限する立場にない」として騒音差し止め請求を退けた二審の判決が確定しました。