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超高層マンションで“生活物資搬送訓練” 地震などによるエレベーター停止を想定

2022年10月2日 15:34
超高層マンションで“生活物資搬送訓練” 地震などによるエレベーター停止を想定

地震でエレベーターが使えなくなったことを想定して、住人らが飲料水を背負って非常用階段をのぼるユニークな防災訓練が、都内の超高層マンションで行われました。

近年、高層マンションが増加している東京・中央区の隅田川沿いに建つ43階建ての超高層マンションで行われた防災訓練では、災害時の生活物資を想定し、24リットルの飲料水を入れたリュックを背負って階段をのぼりました。

この過酷な訓練には、マンションの住人や地域の人が参加しましたが、首都圏ではここ数年の水害や地震で、高層マンションでエレベーターが使えず生活に影響が出たケースもあったことから、参加者は真剣に取り組んでいました。

マンションの住人「(訓練で)1回やっておけば心の準備が出来るのが大きい。上限を知っておくことで心の余裕が持てるのかな」

乾汽船不動産管理部・小河原孝能部長「エレベーターとか止まった場合とか、階段を上り下りしないといけないのも普段あまり意識されていない。(訓練で)少しでも意識を高めてもらえれば」

このマンションでは、各階に3日分の備蓄を準備しているということですが、こうした訓練を通じて住民同士の連携を強めて災害に強いマンションにしたい考えです。