「リバウンド警戒期間」延長も飲食店の利用「8人」に緩和 東京
まん延防止等重点措置が全国で解除されてから、22日で1か月となります。こうした中、東京都は「リバウンド警戒期間」について4週間延長する一方で、飲食店の利用人数を8人にまで緩和することを決めました。期待と不安を取材しました。
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延長が決まった東京都の「リバウンド警戒期間」について、街の人に聞きました。
「減ってはきているけど、まだ(感染者が)いるから、(延長は)いいとおもいますね」
「しょうがないと思います、人数が人数なので」
「安全第一の方がいい」
東京では22日、新たに5396人の新型コロナウイルス感染を確認しました。減少傾向ではありますが、気を緩められない日々が続きます。
飲食店の利用人数が“緩和”されるという、うれしい兆しもあります。
「交流できる人数が増えるのは、いいことだと思います」
東京都は、これまで認証店での飲食について、「1グループ4人以内・2時間以内」とするように協力を求めていました。これが25日からは、「8人以内」に緩和され、さらに、全員の陰性が確認できれば、それ以上の人数や時間も認めるということです。
22日、小池都知事は次のように述べました。
東京都 小池百合子知事
「認証店は感染防止対策、本当にしっかり講じておられるわけでありまして、進めるところは進め、守っていくところは守っていくということで、コロナの抑制に引き続きご協力いただきたい」
ランチ時、にぎわいをみせる東京・新宿区の飲食店では“人数の緩和”に期待の声が聞かれました。
四ツ谷魚一商店 吉崎正博店長
「今まで3名様、4名様というご予約が多かった中で、これから、ご来店人数が増えるのかなと」
“まん延防止措置”が解除となった先月、約2か月ぶりに営業を再開したこの店は、席の間にはシートを広げて感染対策をし、「1グループ4人以内・2時間以内」を守りながら営業を続けてきたといいます。それが――
四ツ谷魚一商店 吉崎正博店長
「これからは、これ(シート)がなくなって、8名様ずつでご案内できる。ゴールデンウイークは、ちらほら予約いただいています。お店も使ってもらいやすいかなと感じています」
少しずつ客足が戻る今、大人数での来店に期待したいということです。
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戻り始めるあの頃の日常。ただ、その一方で、都内の酒の卸売業者には不安もありました。
赤坂四方 小林謙一店長
「なかなか昔のにぎわいに戻らないのかな」
日本酒や焼酎がずらりと並び、ワインは約3000種類と豊富なお酒をそろえたこの酒店。“人数の緩和”はありがたいものの、“警戒期間”が続くことで、減少した“外での会食機会”がコロナ前のように回復するかどうか見通せないということです。
赤坂四方 小林謙一店長
「会社での飲む機会がすごく減っている、というのをお伺いしているので、今後、どうなっていくのか、ということがちょっと不安材料。全部解除してもらって、自由にまた外で飲めるようになればいいかなと」
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かつての姿に近づく日常。コロナ禍で迎える3度目のゴールデンウイークを前に、期待と不安が広がっています。