2023年度の日本の医療費、過去最高の47.3兆円 約1.3兆円増加
2023年度の日本の医療費は47.3兆円で、およそ1.3兆円増加し、過去最高となりました。
厚生労働省によりますと、国民医療費の概算は2023年度、47.3兆円で前年度からおよそ1.3兆円増加し、3年連続で過去最高となりました。
国民1人あたりの医療費は38万円で、前年度より1万2000円増加しています。
年齢別で見ると、75歳未満は平均で25.2万円で、75歳以上では96.5万円だったということです。
新型コロナでの病院受診などによる医療費は、患者数の減少などによって前年度から4000億円ほど減少し、ほぼ半減しています。
一方で高齢化と医療の高度化、さらにインフルエンザなどの感染症が流行したことから、特に小児の医療費が大きく増加し、医療費全体としてはプラスとなったということです。
厚労省は「新型コロナの影響が完全になくなったわけではない。引き続き動向を見ていく必要がある」としています。