福島県の磐梯熱海温泉にある「ホテル華の湯」。源泉かけ流しの温泉と旬の食材にこだわった料理の数々で観光客の人気を集めていた。しかし、コロナの影響でお客さんが激減。団体客が来ないのだ。宴会場もたくさんの客室も使わなくなってしまった。そこでホテルはこれまでの方針を大きく転換することになった。

夫婦や友人同士などの個人客向けに部屋をリニューアルしようというのだ。その責任者は若き専務菅野豊晴さんだ。父である会長から大役を任された。客室は5人用の和室を広々としたツインルームにし、個人のお客さんがぜいたくな気分を味わえるようにリニューアル。

さらに提供する料理も新たに開発した。郷土料理5品の花びら盛りをはじめ、地元食材をできたてで提供することにこだわった。メインの和牛を使ったステーキでは、煙を吸い込む焼き台を使い、料理長自らお客の目の前で調理する演出も考えた。アツアツの料理をライブ感を感じながら食べてもらおうという狙いだ。

リニューアルは順調に進んだが、実は最大の難関が待っていた。この道50年のベテラン、専務の父である会長と叔父の副社長が、リニューアルの最終チェックをするのだ。責任者の専務は「緊張しております…会長と副社長のからの厳しい指摘がありますので」と緊張が隠せない。

しかし、ここを乗り越えなければオープンはできない。幹部2人の厳しい目が光る。リニューアルした部屋を視察すると、さっそく会長が「なんか曲がってるな」と室内の家具の位置に細かい指摘。さらに誰も気づかなかった場所や、わずか1cmの床の段差も見逃さない。

果たしてリューアル当日までに準備は終わるのか。そしてオープンの日のお客さんの反応は？巨大観光ホテルの新たなチャレンジを追った。

※詳しくは動画をご覧ください。(2022年6月13日放送「news every.」より)