水害で甚大被害…熊本・人吉市長 足立区民に「命守るため早期避難を」
4年前の水害で甚大な被害を受けた自治体のトップが水害の危険性が高い東京・足立区で講演をおこない、命を守るため早期の避難が重要だと訴えました。
2020年7月の豪雨災害では、熊本県を流れる球磨川が氾濫し、流域の人吉市などで大規模な浸水被害が発生しましたが当時、人吉市で陣頭指揮をとった松岡隼人市長が22日、足立区民ら、およそ900人を前に講演をおこないました。
熊本・人吉市 松岡隼人市長
「自分の命を守るために、まわりの方の命を守るために、早めの避難が必要です」「住民も巻き込んだ具体的に動いてもらう計画を策定すべき」
また講演後、足立区の近藤区長と区の防災に関わる担当者が意見を交わし、災害時にとるべき行動を地域ごとに事前に決めておくタイムラインの重要性を訴えました。
足立区 近藤やよい区長
「他人事ではなくて、自分ごととしてとらえる」「どのように地域住民の意識を変えていくのかが、まさにそれが私たちが直面している大きな課題だと思います」
足立区は能登半島地震でも職員を派遣していますが、現地の避難所や備蓄品の課題などを今後の対策にいかしていきたいとしています。