「北陸応援割」 石川・加賀温泉に多くの観光客 被害の大きい温泉では…
北陸新幹線敦賀延伸と同時に16日からスタートしたのが「北陸応援割」です。石川県の加賀温泉には多くの観光客が訪れていた一方で、地震の被害が大きい温泉では復旧を急ぎつつ次の機会をうかがっています。
北陸新幹線が延伸した石川県の加賀温泉駅。温泉街には東京や大阪方面から多くの観光客の姿が。
大阪から
「北陸応援割があると聞いてお得に来られるのと、少しでも(被災地の)応援になったらいいなと」
北陸4県の観光需要回復を目的とした「北陸応援割」。1日2万円を上限に旅行代金の50パーセントが割引されます。
こちらの旅館では、輪島市から避難した母親に会うために。
東京から
「北陸(応援)割で来た」「じかに会って両親の姿を見るとホッとする」「めちゃくちゃうれしい」
みやびの宿加賀百万石・吉田久彦社長
「この南側で地域の観光を支えて石川の魅力を伝えていきたい」
一方、地震の被害が大きい七尾市の和倉温泉は、大半の宿泊施設が休業を余儀なくされているため、今回の応援割に参画していません。
和倉温泉はまづる・高城一博取締役
「観光業が衰退した地域では、まず復旧復興が大事。それ以外の被害がなかった地域に風評被害がいけば観光業全体は衰退する」
被災者の受け入れと同時に観光客のもてなしも。応援割の積極的な利用が観光業を後押しするとして、今後は石川県全体の温泉街の復興を目指します。