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一力八段「身近な存在」碁聖戦で初タイトル

2020年8月14日 21:27
一力八段「身近な存在」碁聖戦で初タイトル

囲碁の七大タイトルのひとつ、碁聖戦の五番勝負第3局が行われ、新聞記者でもある一力遼八段が初めてのタイトルを獲得しました。

碁聖戦の第3局は東京の日本棋院で行われ、挑戦者の一力八段が160手で羽根直樹碁聖に勝利し、碁聖のタイトルを獲得しました。

一力新碁聖は13歳でプロ入りし、国内の棋戦で優勝するなど、トップ棋士として活躍していますが、タイトルの獲得は初めてです。一力新碁聖の実家は宮城県の新聞社「河北新報社」の創業家で、自身もこの春、河北新報社に入社し、記者としても勤務しています。河北新報社は、碁聖戦の主催社のひとつです。

一力遼新碁聖(23)「碁聖戦は小さいころから身近な存在でしたし、その碁聖が初(七大)タイトルとなったことは、非常に運がよかったかなと思います」

棋士と新聞記者の「2足のわらじ」をはきながらタイトルを獲得した一力新碁聖は、「4月から環境が変わり、囲碁に集中できた。他のタイトルも狙いたい」と話していました。