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新型コロナ疲労? 安倍総理の健康状態は

2020年8月17日 21:22
新型コロナ疲労? 安倍総理の健康状態は

体調不良が囁かれていた安倍総理が17日、検診を受けるため都内の病院に入りました。周辺の声や総理のスケジュールなどを解説します。

■東京の新規感染者数

17日、東京都で新たに確認された感染者は161人でした。100人台になるのは8月11日以来となります。

内訳を年代別に見てみると、20~30代が約50%、40~50代が約29%。60代以上が約17%と、増えている印象です。重症者は27人で、16日に比べて2人増えています。

■安倍総理が検診のため都内の病院へ

こうした中、新型コロナの対応で安倍総理の体調不良が囁かれていたのですが、17日、総理が検診のため、都内の病院へ入りました。17日午前10時半前、マスクをつけて後部座席に乗った安倍総理は、都内の病院に到着しました。車から降りると、そのまま検査のために病院の中に入っていきました。

病院関係者によると、今回の検査は6月に受けた人間ドックの追加検査だということです。安倍総理の秘書官は「休み明けの体調管理に万全を期すため、日帰りで検診を受けている」と説明しています。

安倍総理の健康管理としては、人間ドックを2018年は3月と11月、2019年は3月と10月と、年に2回のペースで春と秋に受けています。

今年は6月13日に受けていて、まだ2ヶ月しかたっていませんが、今回は6月の追加の検査だということです。総理周辺は「6月に時間的に受けられなかった検査がある」と話しています。

安倍総理は「潰瘍性大腸炎」という持病を抱えていて、2007年の第一次政権の時に総理大臣を辞任した経緯があります。今は回復していますが、ストレスはよくありません。

■関係者「最近総理が昼飯を残すようになった」

このように安倍総理の体調は周囲も気にしている中で、新型コロナの対応で疲れがたまり、体調不良が囁かれていました。見るからに疲れているという声も聞かれていました。8月12日の様子を見ると、官邸に入る時の足取りが重そうで伏し目がち、覇気がないようにも見えます。ただ、官邸関係者の中には「足をひきずっているのは前日ジムに行っていて足を痛めた」という人もいます。

総理番の記者に聞いたところ「8月に入り、疲れが顕著にみてとれて力のない感じがしていた。特に12日の足取りが重いと感じた」といいます。安倍総理はどのようなスケジュールだったのでしょうか。

1月16日に国内で初めて新型コロナの感染者が出ました。その後、4月7日に緊急事態宣言が出て、5月25日に宣言は解除されました。この間、1月26日から6月21日の147日間、安倍総理は休まなかったことになります。こうしたなか、総理は疲れがたまっているため休んだ方がいい、という声は周辺から何度もでていました。以下のようなエピソードがあります。

・「最近総理が昼飯を残すようになったと官邸の関係者が言っていた」(元政府関係者より)

・総理が疲れている様子だったので、1本2000円の栄養ドリンクを差し入れた(首相周辺より)

・「ゴルフに行ってください」と言ったが、本人が行かない。都外に出るのを気にしていて、批判されるのを恐れている(首相周辺より)

2019年の安倍総理の夏休みの様子を見ると、山梨県の別荘に行ってゴルフをしたり、山口県の地元に帰ったりするということが、総理の夏休みの定番になっていました。

例年通り、別荘に行ってリフレッシュをした方がいいと総理側近も助言していましたが、本人が「見え方を気にしていて行かなかった」という声があります。

見え方とは、つまり世間にどう映るか。このところ支持率も下がっているなか、新型コロナで東京は特にお盆の自粛が叫ばれています。そのため、自分が都外へ出て休むことへの世論の反発を恐れていた、という背景があります。

そのような中、なぜ今回検査を受けたのでしょうか。

ある官邸関係者は「見え方よりも検査を受けて体をしっかり休めることを優先したんだろう」と話しています。もともと総理は、今年は新型コロナへの対応でまとまった休暇が取れていませんでした。

そのため、17日と18日の2日間は夏休みとして公務を休み、このタイミングでしっかり追加の検査を受ける判断をしたというふうにも取れます。

一国の総理の健康状態は重要情報であり、今回のように定期健診とは別に病院に入るのは異例のことです。現段階では、これで政権がどうこうするような段階ではありませんが、引き続き注視していかないといけません。

(2020年8月17日16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)