核燃料再処理工場 25回目の完成延期
青森県六ヶ所村に建設中の核燃料の再処理工場について、事業者である日本原燃は、来年度上期としていた完成時期を1年延期すると発表しました。工場の建設は27年前に始まっていて、延期は25回目となります。
先月、国の安全審査に合格した六ヶ所再処理工場は、日本各地の原発の使用済み核燃料からプルトニウムなどを取り出し、再利用を目指す、「核燃料サイクル」政策の中核施設です。
日本原燃は21日の会見で、冷却塔の竜巻対策の工事や検査に時間がかかるなどの理由から、来年度上期としていた工場の完成予定を1年延期し、再来年度上期とすると発表しました。
27年前に始まった工場の建設ですが、技術的なトラブルなどから完成時期の延期を繰り返していて、今回で25回目の延期となります。
また、およそ2兆9000億円としている総工費も、さらに膨らむということです。