【知らずに違反も】セーフ?アウト?正しい自転車のルール #みんなのギモン
セーフ?アウト?ついやってしまいそうな自転車の乗り方をクエスチョン。
■横断歩道での自転車通行は?
横断歩道を自転車と人が行き交っているのはよく見る光景ですが、ここにルール違反があります。
答えは……人が横断歩道を歩いているときに横断歩道を自転車で走ること自体が「×」です。
国家公安委員会が定めた自転車の乗り方のルールでは、「歩行者の横断のための場所なので、自転車に乗ったまま通行してはいけません」と定められています。つまり、降りて自転車を押して通行しなければいけないのです。ただ、横断歩道に歩行者がいなければ、乗ったままでも問題ありません。
街でウオッチすると、イヤホンつけて走っている人を何人も見かけます。
これは「○」か「×」かというと、「△」です。
イヤホンについては、都道府県がそれぞれルールを定めていて、東京都の場合は「安全な運転に必要な音または声が聞こえないような状態で運転しないこと」と定めています。
つまり、周りの音が聞こえないレベルで音楽などを聴くのは「×」です。全国の都道府県で同じように定められていますが、周りの音が聞こえればイヤホンをしていてもいいかという問題があります。例えば以下の場合は必ずしも違反にならない可能性もあります。
「片耳だけで聞いている場合」
「イヤホンを耳につけているけど音が出ていない場合」
「骨伝導式など耳を塞がないタイプ」
ただ、これらが「○」ということではなく、周りの音がしっかり聞こえていて自分と周りの安全に配慮できていることが条件です。
聞こえているかどうかは本人にしかわからないことにもなりますが、取り締まりにあたっては、たとえば、警察官に呼び止められた時、その声が聞こえて止まることができたかどうか、といったことも判断の要素になりえます。
片手で運転は、バランスも崩すことにもなり、とっさに対応できない可能性もあるので国家公安委員会の定めたルールでも「×」ですが、バランスという意味で、買い物袋をハンドルにぶら下げて走るのはどうなるのでしょう。
答えは「△」です。
バランスを崩すほどの重い荷物をぶら下げるのは「×」で、ティッシュのように軽くてハンドル操作の邪魔にならない大きさの物をぶら下げていても違反にはなりません。
道路交通法で定められていて「法令で警音器を鳴らさなければならないとされている場合、あるいは危険を防止するためにやむを得ない時を除き警音器を鳴らしてはならない」と定められ、違反すると2万円以下の罰金などが定められています。
自転車は運転免許がなくても乗れてルールを学ぶ機会も少ないため、知らずに違反してる可能性もありますから、今一度確認して安全な自転車生活を心がけましょう。
(11月23日放送「QUESTION!#みんなのギモン」より)
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