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【木原さん解説】台風1号発生の見込み…今後の進路・週明け天気への影響は

2024年5月24日 17:58
【木原さん解説】台風1号発生の見込み…今後の進路・週明け天気への影響は

24日(金)は各地で厳しい暑さになりましたが、一方で南の海上ではまもなく台風1号が発生する見込みです。今後の進路や影響などを気象予報士の木原さんに解説してもらいます。

24日(金)は各地で真夏を思わせる季節外れの暑さになりましたが、南の海上でも季節が一歩先へ進む動きが出ています。気象衛星による雲の様子を見てみると、フィリピンの東に渦のように巻いている雲が見られます。これは23日(木)に発生した熱帯低気圧、いわゆる「台風のたまご」です。気象庁は、この熱帯低気圧が25日(土)朝までに台風に変わるとみていて、実際になれば「台風1号」ということになります。

この熱帯低気圧は、今後発達しながら北上し、25日(土)朝までには台風へと変わって、その後、26日(日)頃からは進路を北東に変え、週明けには暴風域を伴う強い台風となって沖縄の南へ進む見込みです。進路としては、本州付近に台風が直接影響することは現時点では無さそうですが、間接的には影響してくる可能性があるんです。

というのも、27日(月)は日本海を低気圧が発達しながら進み、この低気圧から伸びる新たな梅雨前線が、28日(火)頃にかけて列島を通過する予想です。この低気圧や前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発化し、大雨となるおそれがあります。そして28日(火)頃になると、次第に台風由来の湿った空気も日本付近に流れ込んでくるため、さらに前線を刺激して雨雲が発達。雨が長引くおそれもあるんです。

コンピューターの雨雲の予想によると、27日(月)午前9時には、すでに西日本や東日本の所々で雨が降っているようです。その後、まず低気圧の影響で北海道付近を発達した雨雲が通過。そして27日(月)夜からは前線が次第に南下し、日本海側を中心に雨が強まる予想です。そして28日(火)には関東含め太平洋側の地域でも雨が強まる予想となっています。

すでに気象庁は「早期注意情報」を発表していて、27日(月)から28日(火)頃にかけて、西日本や東日本(太平洋側)で警報級の大雨になるおそれがあるとして注意を呼びかけています。

熱帯低気圧も、週明けの雨も、まだ予報にはブレがありますので、今後も最新の情報を確認するようにしてください。