佳子さま“手話の甲子園”にエール(全文)
秋篠宮家の二女・佳子さまは、新型コロナウイルスのためインターネットを活用して開催された「手話パフォーマンス甲子園」に手話でエールをおくられました。
「手話パフォーマンス甲子園」は、高校生達が手話を取り入れた演劇やダンスなどを披露する全国大会です。7回目の今年は、新型コロナウイルスの感染拡大でインターネットを活用して開催されることになり、佳子さまは、開会式にビデオメッセージでエールをおくられました。
■佳子さまの挨拶は次の通りです。
本日「第7回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」が開催されますことを大変うれしく思います。新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、全国各地の参加者と鳥取県倉吉の会場の参加者がインターネットを通じてともに集うことができました。さまざまな工夫をこらし、新しい形の手話パフォーマンス甲子園に向けて尽力された皆様に深く敬意を表します。
鳥取県では、平成25年に全国で初めて手話言語条例が制定されました。手話の普及に向けた取り組みも活発に行われています。また、「あいサポート運動」というさまざまな障がいを正しく理解し、必要な配慮をするための活動なども行われています。
このような活動は全国のいろいろな地域で行われています。各種の取り組みをされている皆様に心から敬意を表します。
今大会にも全国から多くの応募があり、その中から15チームが厳しい予選を通過しました。本戦出場を決められた皆様、おめでとうございます。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年までのような練習は難しかったことでしょう。そのような中でも、たくさん話し合って知恵を絞り、お互いに助け合いながら練習をされたのではないでしょうか。それぞれの舞台を作り上げるまでには、嬉しいことも大変なこともあったかと思います。皆様のあふれる思いと熱意のこもった舞台は、きっとたくさんの人の心に届くことでしょう。
私もこれから発表されるパフォーマンスの動画を鑑賞することを楽しみにしております。皆様の努力の成果が存分に発揮されていることと思います。
結びに、大切な言語である手話と聴覚障がいに対する理解がより一層深まりますことを、そして障がいのある人もない人も、私達みんながお互いを尊重し支え合う社会が実現していきますことを願います。
困難を乗り越えて開催される今年の大会が、皆様にとって素敵な思い出になるとともに、本大会のすばらしい舞台がインターネットを通じて多くの人に楽しまれますことを願い、開会式に寄せる言葉といたします。
(動画は宮内庁撮影)