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“テイクアウト”浸透で?ゴミのポイ捨て増

2020年9月28日 18:35
“テイクアウト”浸透で?ゴミのポイ捨て増

感染拡大の影響で、料理のテイクアウトが増える中、ある問題も増加しているようです。それは食べ物を入れる容器などの「ゴミ」の問題です。放置するケースが相次いでいて、処理を行う自治体などからは困惑の声も上がっています。

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28日、横浜駅近くで行われていた市のゴミ拾いに同行すると、川沿いに落ちている多くの缶やペットボトル。橋のたもとには、覗かなければ見えない死角に大量のゴミが捨てられていました。

さらに今、多いのが。

西区役所・資源化推進担当課長 藤塚貴代さん「テイクアウトしてきた飲み物とかも。コーヒーのテイクアウトですかね」

テイクアウトのゴミ。中には、川に捨てられたとみられるプラスチック容器。

西区役所・資源化推進担当課長 藤塚貴代さん「これはお弁当を食べてそのまんま。テイクアウトとかで買ってきてお酒飲みながらご飯食べて、全部丸ごとおいてかれることが多くあります」

食べ物をテイクアウトした際の、プラスチック容器のポイ捨てが目立つといいます。

西区役所・資源化推進担当課長 藤塚貴代さん「拾っても拾っても、やってもやってもなかなか(減らない)」

わずか1時間で、45キロ以上のゴミが集まった横浜駅周辺。

西区役所・資源化推進担当課長 藤塚貴代さん「完全に増えた感じはあります。昨年の同じ時期と比べて(横浜市)西区だけで(家庭ゴミもあわせて)500トン増えていて、コロナの影響が大きいのかなと」

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東京・渋谷でも、テイクアウトを楽しむ人が多い中、やはり…。街の至る所に捨てられた、テイクアウトのプラスチック容器。こうしたポイ捨てをする人がいる一方で。

20代女性「(テイクアウトして)おうちで食べました。実感としてはそんなにないですけど今考えたらそうですよね。ゴミは出ますよね、テイクアウトしちゃったら」

20代女性「カフェとかだったら持ち帰って家で作業したりとか、前は店内で作業することが多かったんですけど。(テイクアウトの)ゴミの量は増えましたね」

きちんと家に持ち帰っても、ゴミは出てしまうテイクアウト。

今年の4月から6月。緊急事態宣言中、人出が少なかった渋谷区ですが、巣ごもりやテイクアウトなどの影響でしょうか。ゴミの量が前年と比べ10%増えていたといいます。

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海洋汚染につながるなど、世界的な問題となっているプラスチックゴミの増加。その解決の一助になろうと、神奈川県藤沢市にある飲食店では。

酒とめしたくを・佐々木嘉大代表取締役「廃プラ割っていうふうに名付けてるんですけど」

弁当箱を前日までに持参すると、50円値引きになるというサービス。ゴミを減らせる上、容器代がかからないというメリットもあるため、始めたといいます。

さらに、こんな利点も。

酒とめしたくを・佐々木嘉大代表取締役「お客様が自分に合ったサイズの弁当箱を用意してきてくれるので、フードロスも削減するよなっていうふうにたどり着いた。うちも毎日30リットルくらいのゴミ袋が2袋ずつ、どんどん出ているので」

弁当箱は、大きくても小さくてもお値段はそのまま。客それぞれにあった量を提供することで、フードロスの削減にもつながっているといいます。

酒とめしたくを・佐々木嘉大代表取締役「常々環境にいいことはしていかないといけないと思っていて、本当に小っちゃいお店だけど、そういうお店が日本全国にどんどん増えてきてくれればいつか莫大な力生むのかなと」