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道の駅も…新型コロナで変わる旅のカタチ

2020年10月7日 5:40
道の駅も…新型コロナで変わる旅のカタチ

ドライブなどの立ち寄り先として人気の道の駅。いま、その役割に変化が起きています。新型コロナウイルスで求められた新たな日常。旅のカタチも変わろうとしています。

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6日、オープニングセレモニーが行われたのは岐阜県美濃加茂市にあるホテル。

実は、道の駅のすぐ近くに建てられたものなんです。今年新たに14駅がオープンし、コロナ禍での旅行者の行き先としても注目されていた道の駅。

大手住宅メーカーの積水ハウスなどが、25の都道府県で道の駅の近くに、さらにホテルを開業する予定だといいます。その大きな狙いが…

積水ハウス・仲井嘉浩代表取締役社長「旅行者と地域の方々との交流や道の駅との往来が増え、地域の経済が活性化することを狙いとしています」

コロナの影響で、一時延期も考えたということですが…

仲井嘉浩代表取締役社長「近場での旅行というスタイルがいま少しブーム、渡り歩く旅はそのコンセプトに合致しておりますので、オープンした方が得策だと判断した」

こうした動きに美濃加茂市長は…

伊藤誠一市長「ホテルができたことによって、この道の駅の可能性が何十倍にもなりました。美濃加茂という名前を世界の方に知っていただきたい」

期待する声は、道の駅に併設する公園からもあがっています。飛騨牛を使ったハンバーグ定食を楽しめたり、動物とふれあえたりする体験もできるほか、露天風呂つきの銭湯もある観光スポットです。

シダックスグループ運営ぎふ清流里山公園・河合哲也所長「県内の客もだが遠方の県外の客からも足を運んでもらえるのではと期待している」

道の駅が旅の通過点から旅の拠点へ…

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一方で、群馬県内にあるキャンプ場では、子供たちも楽しめるアスレチック遊具、さらにはロープウエーからは広大な大自然が望めます。葉が赤く色づき始め、秋を感じながら足湯を楽しむこともできます。

このキャンプ場では新しい旅のカタチが…

YAMAP・高橋勲取締役「アウトドアワーケーションというかたちで、日光白根山の大自然を使ったワーケーションの事業に取り組んでいます」

リゾートなどで休暇を楽しみながら仕事をする「ワーケーション」です。始めたのは国内の旅行会社などで、旅やアウトドアに詳しい人に参加してもらい、5日から実証実験を行っています。

大自然の中で仕事をし、一方でアクティビティーを満喫する参加者たち。ホットドッグやパンケーキなどのランチを楽しむ様子も。

ただ、実証実験の参加者からは「“たき火”欲しい」「暖をとれるスポットといいますか」「サウナ欲しいね」といった声なども。

来年以降、ワーケーションの企画の販売を目指しているということです。

高橋勲取締役「リモートワーカーの方は気軽にお越しいただければと思いますし、特に家族連れの方などは仕事とバケーションが合わせてとれることで、より家族と遠出できるようになって、日本人のライフスタイルの変化をうながしていけるような事業にできればいいなと思っています」

新型コロナの影響などで変わる新しい旅のカタチ。こうした動きは今後も広がりを見せそうです。