台風10号は非常に強い勢力で九州南部に接近しています。気象庁は、鹿児島県に台風の特別警報を発表しました。暴風が吹く前に避難を終えるよう呼びかけています。

台風の特別警報は、過去に甚大な被害を出した「伊勢湾台風」クラスの極めて危険な台風が接近し、これまでに経験がないような暴風や波浪になるおそれがある場合に出されます。

気象庁は、28日午後1時に、奄美地方を除く鹿児島県に台風の特別警報を出しました。

気象庁は、台風10号は移動速度が遅く、一部では家屋が倒壊するような暴風となる期間が長くなるとしています。そのうえで、暴風のなかでの移動は危険なため、暴風が吹き始める前までに避難を完了するように呼びかけています。

また、鹿児島県と宮崎県では記録的な大雨になるおそれもあり、大雨特別警報も発表する可能性があるとしています。

台風特別警報が出ていない地域でも、発表を待たず、危険な場所からは避難することが大切です。