児童養護施設“退所後の支援”を…千葉で研修会
虐待を受けるなどして家庭にいられず、児童養護施設で育つ若者について、施設を出た後の支援を考える研修会が千葉県で開かれました。
研修会は、自立支援を担う団体が主催し、児童養護施設の職員らが参加しました。
現在、児童養護施設での生活には22歳までという年齢制限がありますが、来年4月、これが撤廃され、年齢で区切らず、施設に残れるようになります。とはいえ、進学や就職で施設を出る若者も多く、家賃や携帯電話などの契約や社会での習慣がわからないなど、生活面や精神面の孤立が大きな課題です。
そのため30日は、施設退所後の支援の事例を共有しました。ある施設長は、「なぜそんなに手厚くするのかと言われるが、幼児期の虐待など大きなマイナスからのスタートなので、積極的に優遇するぐらいの支援が必要だ」と述べ、若者本人が望む支援をそれぞれのペースで続ける重要性を強調しました。