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【解説】大規模噴火による火山灰で都市機能マヒも-自分事として火山灰への備えを!気象庁は「火山灰警報・注意報」を発表へ

2025年4月7日 23:43

■「都民の飲み水を守れ」東京都水道局の火山灰対策は

富士山から80キロほど東、神奈川県川崎市多摩区にある、東京都水道局長沢浄水場です。泥などの不純物を取り除く「沈殿池(ちんでんち)」に、何本ものワイヤーの設置が完了しました。

*東京都水道局 大森栄治浄水課長「降灰対策としてこの上にシートのふたを被せるような覆蓋のためのワイヤーとなります」

気象庁から警報などが出された場合、120枚のシートを手動で被せて火山灰が沈殿地に入るのを防ぐ計画だということです。

■富士山噴火の際に沿線で大量降灰もー小田急電鉄では降灰想定の訓練も

*小田急電鉄 安全・技術部 早川謙司課長「噴火による降灰が線路などに積もりますと、踏切や信号などの安全の保安設備に影響を及ぼしまして、列車の安全運行に支障をきたすおそれがございます」

小田急電鉄は、新宿から小田原などを結ぶ路線ですが、富士山の火山灰の影響を多く受ける可能性があるエリアを走っています。小田急では、すでに富士山噴火を想定した図上訓練を行って社内ルールを定めています。

*小田急電鉄 安全・技術部早川 謙司 課長「噴火はですね、これまでの経験のない災害でございますので、国からの情報など、新しい知見を取り入れながら我々が作った社内ルールを見直しを通じて、適切かつ迅速な行動がとれるようお客様の安全に対する取り組みを推進してまいります」

火山による影響は、登山者や火山の周辺に住む人だけの話ではありません。風に流されて遠くまで影響を及ぼす火山灰では交通機関の停止など都市機能がマヒする事もあります。火山灰対策も自分事として備えを進めていく必要があります。

最終更新日:2025年4月7日 23:43
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