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コンサル業者“克行被告から完全消去依頼”

2020年10月19日 16:22

参議院議員・河井案里被告の第21回公判が19日行われ、「克行被告から完全消去したいと依頼を受けた」と供述した、インターネットのコンサルタント業者の調書が読み上げられました。

19日の裁判では、インターネットの、コンサルタント業者の男性の供述調書が読み上げられました。

男性の供述調書によりますと、案里被告陣営の選挙違反に関する週刊誌の疑惑報道が出た後の2019年11月ごろ、案里被告の夫で、元法務大臣の河井克行被告から赤坂の議員宿舎に呼ばれ、現金配布先リストやスタッフ給与リストのタイトルのフォルダーについて、「データを復元できないように完全消去したい」などと依頼を受けたということです。

男性は、ソフトを使って赤坂の議員宿舎にある克行被告のパソコン内のフォルダーのデータを削除した後、その足で議員会館に向かい、克行被告に聞いた暗証番号で、衆議院議員会館の事務所内に入り、同様にデータを削除。

翌日には、広島市内の克行被告の自宅に向かい、克行被告から預かった鍵で自宅に入り、自宅のパソコンのフォルダーのデータも削除したということです。

男性は、一連のデータ削除を請け負った費用として、自民党の広島県連第3選挙区支部から82万6000円あまりの支払いを受けたということです。

また、案里被告の参議院選挙前には、自民党で同じ選挙区に擁立されていた溝手顕正前参議院議員に関して、克行被告が「ネガティブな記事を投稿してほしい」と依頼。

「架空の人物を装って立ち上げたブログで、ネガティブな投稿をしました。適宜、克行被告から具体的な投稿内容の指示を受けました」などと供述した内容も読み上げられました。

【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件案里被告第21回公判(10月19日)

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