全日空 “過去最大の赤字”見通し
新型コロナウイルスの影響で経営が悪化している全日空が2020年度、過去最大の5300億円前後の赤字となる見通しであることが分かりました。また、すでに大幅に減便している国際線については今後、羽田空港を優先して再開を進めていく方針であることも分かりました。
ANAホールディングスは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用者が激減していますが、2020年度の最終損益が5300億円前後と過去最大の赤字となる見通しであることが関係者への取材で分かりました。
全日空は現在、国際線を大幅に減便していて、来月の運航計画では、成田空港発着分は8割減、羽田空港発着分は9割減、中部国際空港と関西国際空港の発着便はゼロとなっていますが、経営の合理化のために今後、需要が回復した際、羽田空港から優先して再開していく方針であることも分かりました。
さらに、コスト削減のため、グループ全体で約300機ある機体のうち、老朽化した大型機などから売却する方針だということです。