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異臭問題“ガソリン”化学物質を高濃度検出

2020年11月4日 19:11

神奈川県内で相次いで「異臭」がした問題で、県は4日、先月、横須賀市内で採取した空気サンプルを詳細に分析した結果、ガソリンなどに含まれる化学物質がおよそ90倍から215倍の高濃度で検出されたものがあったと発表しました。

神奈川県によりますと、先月14日から26日にかけて横須賀市内で採取した4つの空気サンプルを詳細に分析した結果、「イソペンタン」など、ガソリンなどの燃料に含まれる化学物質がこれまでの分析結果と同様に検出されたと発表しました。

このうち先月26日に採取した空気サンプルは、異臭がしない時の空気と比べて「イソペンタン」が90倍、「ペンタン」が215倍と極めて高い濃度だったということです。

また、これまで検出されなかったアクリル繊維の主原料「アクリロニトリル」も国の基準値よりもやや高い濃度で初めて検出されましたが、神奈川県はいずれの化学成分も「ただちに健康に影響を及ぼすおそれはない」としています。

現時点で発生源は特定できていませんが、今回も化学成分が多数検出されたことから、神奈川県は異臭の原因について「自然由来ではなく人為的な可能性が高いのでは」としています。