“第7波”生活に影響 運転士らが感染…JR九州で特急「120本」運休へ
東京都内では25日、2万2387人の新型コロナウイルスへの感染が確認され、6日連続で2万人を上回りました。全国的にも感染は拡大し、JR九州では運転士らが感染者や濃厚接触者になり、特急を120本運休にするなど生活への影響が出てきています。
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ピークはいつになるのでしょうか。まだまだ、先の見えない感染拡大の波。
東京では25日、新たに2万2387人の感染を確認し、月曜日としては過去最多、6日連続で2万人を超えました。
感染は全国的にも拡大していて、JR九州では一部の特急列車が運休になりました。
JR九州によると、運転士や車掌、あわせて38人が感染、または濃厚接触者となり、人員の確保が困難になったといいます。そのため、27日から10日間、博多ー大分間を走る「ソニック」など、あわせて120本の運行を取りやめるということです。
“第7波”が猛威を振るう中、去年までとは違う“行動制限がない夏休み”を迎えた今年の夏。都内で街の人に予定を聞きました。
「私は家にこもりきりの予定です。身近なところの感染が確認されるようになって、恐怖を感じています」
「お盆休みは家で過ごすようにします。基本的には出たいけど、すすんで行かないようにしています」
「帰省しようと思ってたけど、やっぱり難しいので、近場で過ごすか悩んでいるところ」
「ちょっとは行動制限してくれた方が、うれしいかな」
たとえ制限がなくても、自ら出掛けることは控える“自制の夏休み”を選択すると話す人が多くいました。
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歯止めのかからない感染拡大に、保育園は苦難の時を迎えています。
ありんこ保育園 鈴木瑞穂副園長
「今日から復帰が3人。今現在、休んでいる園児はコロナ関連では2人です。この1~2週間くらいで、結構(コロナ関連休みが)出だしたので」
東京・福生市の「ありんこ保育園」では、手洗い・うがいはもちろんのこと、お昼ご飯はパーティションをして、なるべく黙食にするなどの対策をしてきました。そのかいもあってか、多くの感染者を出すことなくこれまで乗り越えてきましたが、ここ数週間で、コロナで休む子供が増えているといいます。
職員の感染は25日時点ではなく、人手不足などの問題もありませんが――
ありんこ保育園 鈴木瑞穂副園長
「場合によっては、休園になってしまう可能性もある。先が見えない。できることを毎日やる。それでピークが過ぎるのを待つ」
休園にしないため、基本的な対策を続けていくしかないということです。
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“第7波”のさなか、大きな決断をした人もいました。
東京・品川区の大井町に店を構えるすし店。看板商品はしゃりを熟成肉で巻いた軍艦に生ウニをのせて、トリュフオイルとトリュフ塩で仕上げた「うにく」です。最近はキャンセルが多く、苦しい経営状況だといいますが――
寿司さいしょ 税所伸彦店主
「今年が、私が商売を始めて20周年。今後の商売につながるのではないかと、銀座に戻る決断をしました」
創業20周年を迎える今年、2年ほど前にコロナ禍で撤退した銀座に戻ることを決めました。新店舗は、最寄り駅から徒歩3分ほどの場所にあります。
寿司さいしょ 税所伸彦店主
「こちらのビルの4階になります」
今は、内装の打ち合わせなど来月のオープンに向けて準備を進めていますが、感染者数は日に日に増加しています。
寿司さいしょ 税所伸彦店主
「反撃開始かなと思ってたけど、こんなことになるとは思っていなかったので、不安しかないんですよね。本当にまいったなって。賭けですよね、正直賭け。どうなるかわからないですけど、背水の陣で、この賭けに臨む」
感染が収まることを期待しながら、「節目に備えたい」と話していました。