専門家会議「全国的に感染増」警戒呼びかけ
新型コロナウイルスの感染状況について、厚生労働省に助言する専門家の会議は、全国的に感染が増加していて、会食や外国人コミュニティーなどでもクラスターが発生しているとして、警戒を呼びかけました。
厚生労働省のアドバイザリーボードが11日に開かれ、直近の感染状況について、11月以降、増加傾向が強まっていると分析しました。原因は、クラスターが多様化し、地方都市の歓楽街だけではなく、会食や職場、外国人コミュニティーなどで発生しているためと指摘しました。そして、「このまま放置すれば、さらに急速な感染拡大に至る可能性がある」として、対策の徹底などを呼びかけました。
一方、国立感染症研究所は、新型コロナウイルスのゲノム情報の解析結果を公表し、国内で確認されているウイルスは、今年3月から日本に存在するウイルスの系統が続いているとしました。つまり、海外からウイルスが入ってくることは、空港などの水際で阻止できていると評価しました。一方で、症状がなかったり、軽症で検査しない若い人などが、感染拡大の起点になっている可能性があるとの見解を示しました。