日産 損賠訴訟 ゴーン被告不在で争う姿勢
日産自動車が元会長のカルロス・ゴーン被告におよそ100億円の損害賠償を求めた裁判が13日から始まり、ゴーン被告は国外逃亡で不在のまま、争う姿勢を示しました。
日産自動車は、元会長のカルロス・ゴーン被告が会社の資金を流用して会社のジェット機の私的利用を繰り返したり、一連の不正行為で会社の信用を毀損したりしたとして、およそ100億円の損害賠償を求めています。
13日、横浜地裁で行われた1回目の口頭弁論にレバノンに逃亡しているゴーン被告は出廷しませんでしたが、被告側の弁護団は日産側の請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示しました。
裁判のあとゴーン被告の弁護団は、「公正な裁判を通じて私に向けられた容疑に何の根拠もないことを示すだろう」などと書かれたゴーン被告本人のコメントを発表した上で、「日産側の請求は不当で到底受け入れられない」と主張しました。
一方、日産側は「一連の不正行為に関する真実が裁判所の判決により明示されるものと期待しています」とコメントしています。