加藤長官は再調査否定“元会長「桜」招待”
オーナー商法を展開し2000億円以上を集めて破綻した「ジャパンライフ」について、警視庁などは元会長ら14人を詐欺の疑いで逮捕しました。逮捕を受けて野党は、安倍前総理主催の「桜を見る会」への元会長・山口隆祥容疑者の招待をめぐり政府に再調査を求めました。
立憲民主党・安住国対委員長「明らかに総理枠での招待ではなかったかと。しかし、これを官邸も当時の菅官房長官も一切認めなかった。桜を見る会の招待状が2000億円の詐欺を生む大きなきっかけになったということを考えれば、政府の責任は非常に大きい。おかしいと思ったことはやるって菅さんおっしゃっているんだから、まず一番最初にこのことの再調査をお願いしたいと思います」
安住委員長は、今後、国会でもこの問題を追及する考えを示しました。
一方、与党・公明党の斉藤幹事長も山口容疑者の招待について「適切ではない」と指摘しました。
加藤官房長官「(『桜を見る会』の)名簿が保存されていないこと。また、そもそも招待者推薦元については個人情報であることから回答を控えている。今から改めて調べても確たることは申し上げることができないというふうに認識をしております」
加藤官房長官はこのように述べ、再調査に否定的な考えを示しました。またジャパンライフの宣伝に自らの顔写真が使われていたことについては「私の事務所から厳重な抗議をさせていただいている」と改めて関係を否定しました。