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「2014年も金受け取った」克行被告公判

2020年11月16日 20:50

元法務大臣の河井克行被告の第10回公判が16日に行われ、克行被告の後援会副会長が「2014年の衆院選のときも、投票のとりまとめを依頼する目的でお金を受け取った」と供述した調書が読み上げられました。

16日の公判では克行被告側が同意した、事務所のスタッフや広島県議、市議などの供述調書を検察側が読み上げました。克行被告の公設第一秘書が「『これ悪いんだけど河井先生に渡してくれんかね』と後援会の人から茶封筒を渡された」「県議の中にも克行代議士に返金している人がいることは知っていたので、茶封筒には現金が入っていたと思った」などと供述した内容が読み上げられました。
また、克行被告からお金を渡されたという後援会の副会長が「2014年の衆院選のときも投票のとりまとめを依頼する目的でお金を受け取ったので、同じ趣旨だと思った」などと供述した調書も読み上げられました。

関係者によりますと、16日付で51人の後援会関係者の供述調書のうち、32人について克行被告の弁護団が同意したということです。

関係者によりますと、克行被告は、「後援会関係者には家族同然の人もおり、証人尋問をすることは忍びない。出来ることなら証人として出廷してもらうことを避けたい」との考えを弁護団に伝えていたということです。

そのため弁護団は、克行被告の考えを反映して、無罪主張のための証人の数をできる限り絞り込み、32人の供述調書に同意したということです。

【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件
克行被告第10回公判(11月16日)