ATM前で連係プレー!詐欺を阻止した直感
「まさに直感。すぐ『これはおかしいな』とわかりました」(田島由美子さん)
「とっさに電話しようと思って110番に電話しました」(伊藤麗子さん)
今月5日、東京・豊島区の銀行で詐欺被害を未然に防いだとして、24日、警視庁から2人の女性に感謝状が贈られました。
2人は一体どのようにして、詐欺を防いだのでしょうか――
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警視庁によりますと、銀行のATMコーナーに立ち寄った田島さんのそばには、電話をしながらATMを操作する80代の男性がいたといいます。
「これは普通ではないと、自分なりにわかりましたので」(田島さん)
口座番号などを読み上げる様子を目撃した田島さんは、“詐欺”だと直感。すぐに通報しようとしましたが…
「体はガタガタしますし、携帯の操作ができないんですよ。電話のところに開けない」(田島さん)
突然の出来事に震えて、思うように携帯を操作できなかったといいます。
そこに、たまたま居合わせたのが伊藤さんでした。
「詐欺があるみたいだから電話を手伝ってくれない?と」(伊藤さん)
伊藤さんは、すぐに110番通報。さらに、その様子を目撃していた別の男性が、ATMを操作していた男性から携帯を取り上げて送金を中止させたのです。
まさに、銀行内“連係プレー”で、男性は送金する直前で被害を免れました。
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田島さんの“直感”には、ある理由がありました。実は10年ほど前から防犯協会の役員を務めていて、その経験がいきたというのです。
「また、お役に立てればということで、声をかけられたら必ず(声を)かけて、みなさんで(連係)プレーで阻止したいと思います」(田島さん)
(11月24日放送『news every.』より)