山手線“最後の踏切”廃止へ…複雑な思いも
駒込駅近くにある、山手線に残された“最後の踏切”。いわゆる“開かずの踏切”で、廃止する方針だということがわかりました。慣れ親しんだ踏切の廃止に、地元の人は──。
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山手線・駒込駅から歩いて5分ほどの場所にある、一見どこにでもありそうな踏切、「第二中里踏切」。山手線に残された“最後の踏切”です。27日、踏切がある東京・北区を取材すると、この“最後の踏切”を廃止する方針だということがわかりました。
実はこの踏切、国土交通省がいわゆる“開かずの踏切”に指定して、北区に改良計画を提出するよう求めていました。
以前、取材をした朝のラッシュ時には──
電車が通過したあと、遮断機が上がり始めますが、上がる途中で、早くも警報器が鳴り遮断機が降下。再び、渡れない状態になります。取材した1時間のうち、およそ42分間、遮断機が下りた状態でした。
北区によりますと、近くに都が整備する陸橋が建設されることから、完成後に踏切を廃止する方針だということです。
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“開かずの踏切”が解消されることになりますが、地元の人は──
地元の人「もうこれに慣れてるし、なくなったら逆に不便になっちゃうかも。便利になるならいいけどね」
地元の人「(子供が)この付近で一番大好きなスポットなので、この踏切がなくなるのはちょっとさみしいなあと」
山手線最後の踏切。工事は10年ほどかかるとみられています。
また、これによりJR東日本が目指す山手線の自動運転が進めやすくなるということです。