大飯原発“設置許可”裁判所取り消し命じる
大飯原発3・4号機の再稼働を認めた原子力規制委員会の設置許可について、地元住民などが国に許可の取り消しを求めた裁判で、大阪地裁は住民側の請求を認め、許可取り消しを国に命じました。
この裁判は、福井県や近畿2府4県に住む住民らが、関西電力の大飯原発3・4号機について、耐震設計の基準となる地震の揺れの想定が過小評価されていて安全性が不十分だとして、国に設置許可を取り消すよう求めていたものです。
大阪地裁は4日の判決で、再稼働を認めた「原子力規制委員会の判断には看過しがたい過誤がある」として、大飯原発3・4号機の設置許可を取り消す判決を言い渡しました。福島第一原発事故のあと、原発の設置許可を取り消す司法判断は初めてです。
判決を受けて、関西電力は「到底承服できるものではなく、国と協議の上、適切に対応していく」としています。