大飯原発3号機の配管に傷 規制委が苦言
原子力規制委員会は、福井県にある大飯原発3号機の配管から傷が見つかったことを明らかにし、「関西電力からは情報が五月雨式に出てくる」と苦言を呈しました。
原子力規制委員会は、9日午前に開かれた会合で、現在、定期検査中の関西電力の大飯原発3号機で、先月、原子炉につながる1次系配管に深さ約4.6ミリ、長さ約67ミリの傷が見つかったことを明らかにしました。
午後に開かれた原子力規制委員会と関西電力の社長らとの意見交換会では、更田委員長から、関西電力の情報の出し方について「情報が小出しにされ、五月雨式に情報が出てくる。最初から出るのでなく、常に小出し」であると苦言し、改善を求めました。
関西電力の森本社長は、傷が見つかった配管について、今月下旬に予定されている再起動後の定期検査で交換すると話しましたが、規制委員会は近く公開の会合を開き、関西電力から今後の対応などについてさらに詳しく聞く予定です。