青森・弘前市「緊急安全確保」発令 河川氾濫のおそれ
東北北部では激しい雨が降り、河川の氾濫の危険が迫っています。青森県弘前市では、岩木川が氾濫するおそれがあるとして、レベル5に相当する「緊急安全確保」が発令されました。10日昼までの予想雨量は東北で200ミリなどとなっていて、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。
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9日朝、北海道函館市では、大雨の影響で一帯に大量の泥が流れ込み、住民らが片付け作業に追われていました。中には、泥がかたまり、作業があまりはかどらない様子も見られました。
地元の住民
「すごかった。川ですよ川」
北海道では8日夜から激しい雨が降り、24時間雨量は函館空港や北部の遠別町など5つの地点で、統計開始以来、最多を記録。函館市内のホテルでは、玄関から泥水が流れ込み、じゅうたんにしみこんでいました。さらに、地下にあるボイラーも浸水したため、水が使えない状態になりました。予約していた客には、宿泊ができないと連絡したといいます。
浸水被害を受けた「笑 函館屋」植澤大作支配人
「お盆目前にして、これからお客さんどんどん呼び込もうという矢先だった。頭真っ白になっている感じですね」
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青森県では明け方から発達した雨雲がかかり、激しい雨となりました。
深浦町付近では、午前7時までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。
避難した人
「先週のこと(大雨)もあったので、早めに避難と思いました」
午後2時ごろ、町内を流れる笹内川は、川と岸との境目がわからない状態になり、弘前市では、りんご園が浸水していました。
そして、午後になり、弘前市は岩木川が氾濫するおそれがあるとして、レベル5に相当する「緊急安全確保」を発令しました。
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雨は秋田県でも。八峰町では、山の斜面から道路に泥水が流れ込み危険な状態になりました。
住民
「夜中に降るらしいから、今夜は寝られないかなと思っている」
10日昼までの予想雨量は東北で200ミリなどとなっていて、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。