河川氾濫・土砂崩れ…自衛隊が救助に 福井
福井県の嶺北南部には5日未明から大雨が降り、南越前町を中心に河川の氾濫や土砂崩れが発生し、自衛隊が救助にあたりました。
福井県内は5日も活発な雨雲の影響で、嶺北南部の南越前町を中心に、1時間におよそ80ミリの猛烈な雨が降りました。
南越前町によりますと、日野川支流の鹿蒜(かひる)川が氾濫して住宅など30棟以上が床上浸水しました。福井県は、南越前町に自衛隊の災害派遣を要請しました。
また、浸水した住宅に取り残された住人を、消防がゴムボートで救助しました。
救助された女性「息子が『川が氾濫した』というので逃げようと思ったら、水がこのぐらい(足元)まで来ていて、玄関で転んでしまって、これは危ないと思って2階に走って逃げた」
県によりますとけが人などの報告はないということです。
一方 町内を走るJR北陸本線の線路には、大量の土砂が流れ込み、複数の車が転がっていました。JRによりますと、北陸本線は、敦賀・武生間で上下線とも運転再開のめどが立っていません。
また、北陸自動車道は、敦賀から今庄までの上下線で、少なくとも6か所の土砂崩れが起き、ネクスコ中日本によりますと、現場で土砂を撤去していますが、復旧の見通しは分かっていません。