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水不足で“断水”の恐れも 学校にも影響が

2020年12月10日 20:01
水不足で“断水”の恐れも 学校にも影響が

千葉県南房総市で、ダムの貯水率が低下し、深刻な水不足となっています。市民に節水が呼びかけられる中、このまま水不足が続けば、今月下旬から、断水を実施するとしています。学校では早くも影響が出ていました。

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千葉県・南房総市の一部に、水道水を供給している小向(こむかい)ダム。しかし、ダムの一部が干上がり、底が露出してしまっています。10日の時点で、貯水率が31.3%にまで落ち込み、水不足が深刻化しているのです。

地元の小学校では、すでに影響が。給食の時間に「きょうから食器が、紙の食器に変わりました」という校内放送が流れました。

節水を徹底するため、10日から給食の容器を「使い捨て」に変更。給食を食べ終わると歯磨きの時間ですが、うがい用の水もかなり減らし、半分程度に。トイレ掃除でも、普段はトイレシートをそのまま流していますが、今はゴミとして廃棄するなど、節水を徹底しています。

嶺南小学校 鈴木康代校長「コロナ感染症予防の対策として、手洗いうがいを重視していたので、大変とまどいました」

節水のほか、別の市から通勤する教職員が、水を持参するなどして、何とかやり繰りしているということです。

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なぜ水不足となっているのか。その背景には、水門の、老朽化対策の工事のため、10月に、貯水率を50%まで下げたことがあるとみられています。さらに、南房総市では、例年11月の降水量は180ミリ以上ありますが、今年は37ミリ。例年の2割程度にとどまったのです。

南房総市水道局 眞田裕之局長「雨がこんなに少なくなることは、全く想定していませんでした。そのままダムの水位が下がり続けて、現在の水位まで下がっている」

市の水道局は、貯水率が20%を切った場合、今月下旬から、市内の一部地区で断水を実施するとしています。

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市内の旅館「旅館沖見屋」では、水をためて食器を洗うなどして節水。しかし、風呂の湯の量などを減らすことはできず、今後の営業に不安を抱えているといいます。

旅館沖見屋 伊藤光祥代表「(断水がスタートする)明確な日にちもないので、年末年始の客を、いつからお断りしないといけないのか。(来年1月以降は)順次お断りしている状態。100万円近くは売り上げをキャンセルしています」

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市では、散水車を使って、市内の別のダムから、水を運び入れるなどして対応。銚子地方気象台によりますと、「今月、ダムの貯水率を大きく回復させるような降水量は、現時点では予想されていない」ということで、市では、引き続き節水の協力を呼びかけています。