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睡眠導入剤“誤混入”服用した患者1人死亡

2020年12月12日 12:44
睡眠導入剤“誤混入”服用した患者1人死亡

福井県あわら市の医薬品メーカーが製造した治療薬に誤って睡眠導入剤の成分が混入した問題で、この薬を服用した患者1人が死亡しました。メーカーは死因と薬の因果関係について明らかにしていません。

この問題は、あわら市の小林化工が製造した水虫などの経口治療薬・イトラコナゾール錠50「MEEK」を服用した患者が、ふらつきなどの健康被害を訴えているものです。

小林化工によりますと、10日にこの薬を服用した患者1人が死亡したということで、患者の死因と薬との因果関係については明らかにしていません。

小林化工では「MEEK」を処方された大阪府や岐阜県など全国31都道府県の364人の患者を特定し、医療機関を通じて服用の中止と回収を急いでいます。

県によりますと、小林化工が「MEEK」を製造する際、厚生労働省が承認していない別の製造工程が存在し、この工程で睡眠導入剤が混入されたとみていて、なぜ別の作業工程ができたのか、詳しく聞き取りを行っています。