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「本当に待ち望んだ判決」と原告…初の高裁判断、同性婚認めないのは「違憲」 

2024年3月15日 6:40
「本当に待ち望んだ判決」と原告…初の高裁判断、同性婚認めないのは「違憲」 

同性カップルが“同性婚を認めないのは憲法違反”として国を訴えた裁判で、札幌高裁が14日、高裁として初めて「違憲」との判断を示しました。今回の判決に原告は「待ち望んだ判決」と、涙ながらに語りました。

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原告 中谷衣里さん(札幌市、14日午後)
「本当に待ち望んだ判決だったなと。いま振り返っても、涙が出るくらい喜ばしい判決でした」

裁判後の会見で喜びを語ったのは、同性のパートナーを持つ原告の中谷さんです。

原告 中谷衣里さん
「同性カップルにも、異性カップルと全く変わらない当然の権利が与えられて、この国で家族・ふうふとして、生きていっていいんだと言ってくれる、本当に前向きな励まされる判決でした。私は私のままで、この国で胸を張って生きていっていいんだなと、思わせてもらいました」

同性婚を認めないのは憲法違反だとして、北海道の同性カップルが国を相手に損害賠償を求めた裁判で、札幌高裁は14日、高裁としては全国で初めて、同性婚を認めないのは「違憲」との判断を示しました。

原告 中谷衣里さん
「まだこの訴訟は続くと思うので、これからもまた気持ち新たに、大きな一歩を今日は踏み出せたと思って、次に向かって取り組んでいきたい」

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同様の訴えは全国各地で行われていて、14日、東京地裁でも「違憲状態」との判断が示されました。

原告(14日)
「間違いなく風向きもどんどん変わっていくと思いますし、きょうの判決が一つの足がかりになればいいなと願っています」

同性婚をめぐっては5つの地裁で6つの訴訟が起こされていて、「違憲」が2件、「違憲状態」が3件、「合憲」が1件と判断が分かれています。そのなかで、2審としては初めてとなる札幌高裁の「違憲」判決が出ました。

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同性のパートナーと約10年一緒に暮らしている中谷さん。それでも結婚は認められず、法律上は他人のままでしたが―

原告 中谷衣里さん(札幌市、14日午後)
「間違いなく、この国が変わる一つの節目なのかなと思っています。議論して法律を整えなさいとはっきりと明言してもらえたことも、間違いなく立法府に大きなプレッシャーを与える判決内容だったと思っています」

原告 中谷衣里さん
「訴訟に注いできた5年間のエネルギーは、なるべく早く私とパートナー、2人の暮らしをこれからどうしていくかにエネルギーを割きたいので、早く法律が変わってほしいなと思っています」

(3月14日放送『news zero』より)

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