50円玉の中に硬貨に似ている「ワッシャー」交ぜ… たこ焼き店で“会計ごまかし” 大阪市
大阪市にあるたこ焼き店で先月、会計の際にお金をごまかされる被害がありました。その手口とは――客が代金を支払う際、現金に“硬貨に似ている金具”を交ぜて支払うというものでした。
◇
被害にあったのは大阪市の「たこ焼 たこば」です。オーナーの島田良太さんは「全部、50円(玉)でね、ご丁寧に。やられたーって思いましたね、本当に。クソッて感じですね」と悔しさをにじませていました。
会計の“ごまかし”は、年の瀬が迫った先月26日の出来事でした。男性客に6個入り600円のたこ焼きを販売したところ、会計で渡されたのは「8枚の50円玉と“真ん中に穴の開いた2枚の金具”」だったというのです。金具は、ボルトとナットの間に挟む「ワッシャー」と呼ばれるものです。支払われたのは400円のみで、200円分が不足していました。
たこ焼 たこば 島田良太オーナー
「ポケットから小銭出して、ワッと(トレーに投げ入れて)、何個か跳ねて…みたいな。一応、『ありがとうございました』と言って、拾って確認したら2個、ワッシャーやった。もう確信犯ですね」
店側によると、男性客はそもそもミニバイクの乗り入れが禁止されている歩道を走り、店の前で停車。フルフェースのヘルメットをかぶったまま、ミニバイクから降りることなく商品を注文したといいます。すぐに商品を受け取ると、投げ捨てるように現金を支払い、そのまま走り去っていったということです。
たこ焼 たこば 島田良太オーナー
「一瞬でしたね、追っかけようもないくらい」
現金とみせかけ金属を渡す“会計のごまかし行為”について、店側は被害額が少ないため警察に被害届は出さず、今後は電子決済にするなど対策を検討しているということです。