観光地・鎌倉で横行する“白タク”営業 カメラが捉えた運転手逮捕の瞬間
鎌倉で横行する違法なタクシー、いわゆる“白タク”の運転手逮捕の瞬間をカメラが捉えました。
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年間1000万人以上の観光客が訪れる神奈川県鎌倉市。コロナ禍で減っていた外国人の姿も街に戻りました。ただ、周辺で店を営む人たちを悩ませる問題も…
鎌倉で店を経営
「ずっと店の前にとめられて、1時間か2時間」
鎌倉で店を経営
「“白タク”が来る前は駐停車禁止の場所に車とめてなかったけど、すごく増えた」
口をそろえ嘆いていたのが、営業許可を得ていないタクシー、いわゆる“白タク”の存在です。
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12日、神奈川県警が取り締まりを行いました。
神奈川県警交通捜査課 山本東課長代理
「悪質なドライバーに関しては、強制的に取り締まりをしていく」
観光客に紛れる私服の捜査員。“白タク”業者とみられる車を見つけると、摘発に動きます。
すると突然、捜査員たちが猛ダッシュ。向かった先は黒いワゴン。“白タク”と思われる車です。車内から降りてきたのはベビーカーを持つ乗客と、車を運転していた中国国籍の男です。
捜査員
「友達から頼まれたんでしょ?何を頼まれたの?」
神奈川県警は12日午後、趙偉竜容疑者(34)を、道路運送法違反の疑いで現行犯逮捕しました。
趙容疑者は、中国からの観光客6人を無許可で自家用車に乗せ、都内から神奈川県内へ運送し、運賃を受け取った疑いが持たれています。調べに対し、趙容疑者は「友達の友達を乗せて運転していただけ」「お金はもらってないし、もらう約束もしていない」と、容疑を否認しているということです。
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インバウンドの復活で増えているという“白タク”。神奈川県警は今後も、観光地での白タク摘発に力を入れていくということです。