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“命を守れる”隊員に…白バイ隊育成担う指導員の思い 埼玉県警交通機動隊

2023年9月10日 12:41
“命を守れる”隊員に…白バイ隊育成担う指導員の思い 埼玉県警交通機動隊

白バイに乗り、交通違反を取り締まる交通機動隊で、若手を育成する指導員の思いを取材しました。

■隊員を目指す若手に“気合”

埼玉県警交通機動隊の韮塚隼巡査部長(37)。

韮塚巡査部長「乗降車くらいで倒してるんじゃない。1回やってるだろ。早く起こせ」

白バイ隊員を目指す若手警察官に気合を入れます。

韮塚巡査部長「白バイ隊員は絶対、事故起こしちゃいけない。もっと真剣にやってくれ」

韮塚さんは1か月間、若手を厳しく指導。白バイに乗る資格を得られるよう、全員の検定合格を目指します。

韮塚巡査部長「気合が足りないぞ、気合が。諦めたかったら、諦めていいぞ」

別の日、訓練生らはスラローム走行に挑戦。障害物を倒してしまう場面もありましたが…。

韮塚巡査部長「フロントブレーキが使えなくちゃ、うまくならないよ」

指導のかいがあり、走れるようになってきました。

■検定本番、14人が合格したものの…

そして、検定本番。

韮塚巡査部長「みんな硬いよ、顔が。大丈夫? 技術的には問題ない。あとは気持ち」

次々と受験する訓練生たち。その結果は…。14人が合格したものの、2人が不合格に。

韮塚巡査部長「よくやったなと思います。だめだった人がいるそうです。訓練を見てきた私の責任かなと思います。すいませんでした」

■熱い指導が若者の夢を支える

多くの訓練生を育ててきた韮塚さんの根本にある思いは。

韮塚巡査部長「自分で自分の命を守れる隊員になってほしいと思います。自分自身の命を守れない者が、県民の方々を守ることはできない。白バイは非常に危険な乗り物なので、技術や精神力を鍛えていって、立派な白バイ隊員になってほしいと思います」

指導員の熱い指導が、白バイ隊員を目指す若者の夢を支えています。