“観光船沈没”受け “旅客船問題運航”通報窓口を設置
北海道・知床半島沖で発生した観光船沈没事故を受け、国土交通省は旅客船の安全運航に問題を発見した場合に利用者などが通報できる窓口を開設しました。
これは、先月行われた事故対策検討委員会の中間とりまとめを受けたもので、国土交通省は、旅客船が「波が荒いのに出航している」「船長の操船がつたなく危険な思いをした」など、安全運航に問題を発見した際に利用者や事業者の従業員などが通報できる窓口を31日、全国にある地方運輸局に開設しました。
通報は原則メールで受け付け、匿名でも可能だということです。通報内容を受けて監査などが行われ、違反が認められた事業者には行政処分や行政指導が行われます。
また、国土交通省が開設している「ネガティブ情報等サイト」で船の利用者が安全な事業者かどうかを事前に確認できるよう、過去に行政処分を受けた記録に加え、新たに行政指導についても過去5年分の公表を始めました。