逗子・斜面崩落で女子高校生死亡 横浜地裁、遺族の訴えを退ける
4年前、神奈川県逗子市で斜面が崩れ女子高校生が死亡した事故をめぐって、県が適切な対応を怠ったことが原因だとして遺族が賠償を求めた裁判で、横浜地裁は遺族の訴えを退ける判断を示しました。
この事故は、逗子市にあるマンションの敷地の斜面が崩れ、歩いていた女子高校生が土砂に巻き込まれ死亡したものです。
遺族は、県側が事故前日に斜面の亀裂を把握していたのに適切な対応をしなかったなどと訴えていましたが、24日の判決で横浜地裁は、「亀裂の存在について全く伝えられていないため(県側は)斜面の異常を認識することはできなかった」などとしました。
遺族は、控訴の意思はないとしたうえで「痛ましい事件が二度と起きないような社会になることを望みます」としています。