28人犠牲、熱海土石流災害から2年2か月 「警戒区域」解除の被災地で遺族らが黙とう
28人が犠牲となった、静岡県熱海市の土石流災害から2年2か月。1日に「警戒区域」が解除された被災地では、遺族らが黙とうをささげました。
大規模な土石流の要因となった、盛り土の不安定な土砂が撤去されたことを受けて、熱海市は1日、原則立ち入り禁止としていた伊豆山地区の「警戒区域」を解除しました。
発生から2年2か月となった3日、遺族や被災者らが最初に通報があった午前10時半ごろに合わせて、自宅があった場所などで黙とうをささげました。
妻を亡くした田中公一さん「やっとここまで来られるようになったという気持ち。ここから少しずつ、また(復興が)進んでいくのではないか」
熱海市によりますと、ライフラインの復旧などが進んでおらず、避難生活を送る100世帯180人のうち、9月中に伊豆山に戻る意向を示しているのは、7世帯13人にとどまっているということです。