熱海市土石流災害 「警戒区域」を解除 復興に向け課題は山積み
2021年、28人が死亡した静岡県熱海市の土石流災害で、熱海市は立ち入り禁止としていた「警戒区域」を解除しました。
土石流災害をめぐっては、起点部分の盛り土に不安定な土砂が残っていたため、被災地は「警戒区域」として立ち入り禁止となっていました。
去年、始まった静岡県の行政代執行による土砂の撤去工事が先週、完了したことなどから、熱海市は1日、「警戒区域」を解除しました。午前9時にバリケードが撤去されると、避難生活を送っていた住民たちが自宅へと戻っていきました。
被災者・中島秀人さん「本当にスタートの第一歩だと捉えている。解除された後の問題は山積みにある」
先月末時点で100世帯の方が避難生活を続けていますが、今月中に家に戻る意向を示しているのは7世帯・13人にとどまっています。電気などのライフラインの復旧が遅れるなど復興に向けた課題は山積みになっています。