熱海・土石流災害 先月発見の「骨」最後の行方不明者のものと確認
静岡県警は9日、熱海港の土砂仮置き場から発見された骨が、土石流災害でただ1人、行方不明となっている太田和子さんと確認されたと発表しました。
県警によりますと、1月18日、熱海港の土砂仮置き場で警察官が土砂をふるいにかけて捜索していたところ、土砂の中から骨を発見しました。骨は15センチほどで前腕部のものとみられ、DNA型鑑定で照合したところ、2月9日、行方不明となっている太田和子さんのものだと判明したということです。
2021年7月3日、熱海市伊豆山で発生した土石流災害では、災害関連死も含め27人が亡くなっています。
熱海土石流災害を受け、県警はこれまでにのべ2万人以上の警察官を投入し、太田さんの行方を捜してきました。太田和子さんと長年、付き合いのあった太田滋さんは──
被災者の太田滋さん「やっとご家族のところに戻れる。太田和子さんにもあすがあった、未来があったと思うが、なぜ死ななければならなかったのかと、そこは複雑な気持ち」
県警は、今後も太田和子さんの捜索を続ける方針です。