“熱海土石流”賠償訴訟で初弁論 市と県は争う姿勢示す
静岡県熱海市の土石流災害を巡り、遺族らが熱海市や静岡県に賠償を求めた裁判の初弁論が開かれ、市と県は争う姿勢を示しました。
訴えを起こしているのは、去年7月に発生した熱海市伊豆山の土石流災害の遺族や被災者ら110人と3つの法人です。
原告側は「熱海市は前の土地所有者に対し、安全対策を命じる措置命令を出さなかった」ことや、「静岡県は市に措置命令を出すよう是正しなかった」などと主張し、市と県に対し64億円余りの賠償を求めています。
14日、静岡地裁沼津支部で開かれた第1回口頭弁論で、熱海市と静岡県は請求の棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を見せました。